2020後半シーズンの岩旅

今年の無雪期シーズン初めは梅雨が長引いたのに加えて週末の天気も安定せずで、なかなか出かけられなかったけれどそのなかでもいくつか岩旅に出かけることができた。


9月北アルプス錫杖岳のワンデイアルパイン。何気にはじめてのエリアなので、もっともポピュラーな左方カンテルートを登る。

アプローチから眺める錫杖岳
左方カンテ最終ピッチ
左方カンテルートからの懸垂下降

エリア全体がナチュラルプロテクション主体の岩場とのことでクラックにカムを差し込みながら登るのだけれど、取りつくまではちょっと臆してたけど触ってみたら登攀技術的にはイージー。天気もよく快適なクライミングでした。となりのルート「注文の多い料理店」は大岸壁に見事なクラックが伸びていて登りごたえありそう。来年トライしてみたい。


10月、今年も小川山には何日か通いました。宿願だったカサブランカ10aとイエロークラッシュ12aをなんとか完投。

小川山 妹岩 カサブランカ
小川山 マラ岩前にて
小川山 妹岩 イエロークラッシュ

カサブランカは昨年取り付いたときにはジャミングがまったく効いている気がしなかったのに、今回は外れる気がしないくらいしっかりと効いていて、落ち着いてよくよく状況を見てよいホールドやスタンスを選択できるようになったのが勝因かなと。ジャム筋が使えるようになったということだろうか?

ともかく宿題を一掃したので来年からはまた心新たな気持ちで小川山に向かえます。


おなじく10月八ヶ岳一泊二日のアルパインツアー。行者小屋にテントを張って、中山尾根、阿弥陀北陵、赤岳主稜の3本のアルパインルートをまわる。八ヶ岳の稜線に都合3回も上り下りするという強行軍でヘトヘト。

中山尾根と背後の阿弥陀岳
行者小屋テント場にて
阿弥陀北陵
赤岳主稜
赤岳主稜の終了点より

ここまで快晴の八ヶ岳は何年ぶりだろうというくらいの好天だった。山は天気に恵まれないことも多いけど、こういうときもあるから、ね。

登攀的にはどのルートも確保は必要ないレベルに思えた。次行く機会があれば厳冬期もしくはソロでやってみたい。